【9月11日 AFP】サッカー国際親善試合は10日、各地で行われ、日本は3-1でガーナに勝利した。

 精力的に動いた香川真司(Shinji Kagawa)が見事な個人技からシュートを決め、所属するイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督に自らの価値を思い起こさせた。

 試合は前半24分、ガーナが試合の流れに反してフランク・アチェアンポング(Frank Acheampong)のゴールで先制した。アチェアポングがペナルティーエリア端から左足のシュートを放つと、これが内田篤人(Atsuto Uchida)に当たり、GK川島永嗣(Eiji Kawashima)を打ち破った。

 6日に行われた2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のアフリカ予選でザンビアに2-1で勝利し、最終予選進出を決めたガーナは、香川に得点を許すまでは運にも助けられた。

 本田圭佑(Keisuke Honda)ががら空きのゴールを前にシュートを外し、香川のシュートも外れたが、日本はワンタッチの巧みな動きで同点ゴールを目指した。

 今季マンチェスター・ユナイテッドのリーグ戦3試合で出場機会のない香川は後半5分、左サイドから切れ込むとゴール隅にシュートを蹴り込み、同点ゴールを挙げた。

 さらに、この試合で代表通算136試合目の出場を飾った遠藤保仁(Yasuhito Endo)が同19分に逆転ゴールを決めると、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で8強入りしたガーナが雨もあって疲れが見え始める中、本田がヘディングシュートで3点目を挙げた。

 香川は今季、マンチェスター・ユナイテッドではFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2013)での7分間しか公式戦でプレーしていない。

 リーグ戦のスウォンジー・シティ(Swansea City)戦、チェルシー(Chelsea)戦ではベンチ入りするも起用されず、0-1で敗れたリバプール(Liverpool FC)戦ではチームメンバーからも外れたことで、英国メディアからモイーズ監督に批判が噴出した。

 香川は試合後、AFPに対し「僕がチームになぜ入っていないかはデビッド・モイーズ監督に聞いてください」と語った。

「プレーできないというのは悔しいですけど、ああいったゴールは自信になります。クラブにこの流れを持ち帰って、状況が良くなることを願ってます」

(c)AFP/Alastair Himmer