アンジ・マハチカラ、予算縮小でエトーら放出へ 露報道
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【8月8日 AFP】ロシア・プレミアリーグのアンジ・マハチカラ（Anzhi Makhachkala）のオーナーを務めるスレイマン・ケリモフ（Suleiman Kerimov）氏が、クラブの予算を大幅に減らす意向であることが明らかになり、所属するスター選手は新天地探しに直面することになった。
ロシアのスポーツ・エクスプレス（Sport Express）紙によると、ケリモフ氏はカメルーン代表のサミュエル・エトー（Samuel Eto’o）やブラジル人のウィリアン（Willian Borges da Silva）、ロシア代表のユーリ・ジルコフ（Yuri Zhirkov）を含む高給取りのスター選手に対し、移籍先を探すよう言い渡したとしている。
ケリモフ氏はこの件に関してコメントしていないものの、アンジのコンスタンチン・レムチュコフ（Konstantin Remchukov）会長は、クラブが「重大な大改革」を行い、予算は最高で7000万ドル（約68億円）も縮小したことを認めている。
ロシアのイズベスチャ・デイリー（Izvestia daily）紙は、ロシア代表で主将を務め、ゼニト・サンクトペテルブルク（Zenit St. Petersburg）から今季アンジに移籍したイゴール・デニソフ（Igor Denisov）とジルコフは、ディナモ・モスクワ（Dynamo Moscow）に加入することで合意に達したと伝えている。
ケリモフ氏は、ロシアのダゲスタン（Dagestan）共和国の首都マハチカラ（Makhachkala）を本拠地とするアンジに莫大な資金を投資し、クラブを欧州の主要大会で戦えるチームに成長させることを望んでいた。
しかし、スポーツ・エクスプレス紙によると、2日に行われたリーグ戦でFCロストフ（FC Rostov）に0-1で敗れたことで、健康問題を抱えているケリモフ氏はチームに大きな変化をもたらす決断を下したと伝えている。
報道によると、ケリモフ氏はアンジの選手と話し合い、クラブが財政的な義務を果たすとともに、選手たちの新天地探しを支援することを約束したとしている。
■予算縮小の原因はケリモフ氏の財政事情か
ロシアのメディアは、炭酸カリウム生産大手のウラルカリー（Uralkali）社の株価急落により、主要株主のケリモフ氏に多額の損害が生じたと伝えている。
スポーツ・エクスプレス紙は、ウラルカリー社の価格カルテル終了と炭酸カリウム市場の変動により、ケリモフ氏は5億ドル（約482億円）を失った可能性があるとしている。
そして、シーズン前には優勝候補の本命に挙げられていたアンジのオーナーの方針転換は、2018年にW杯開催が予定されているロシアサッカー界に大きな打撃を与えた。
ソビエフスキー・スポーツ（Sovyetsky Sport）氏のサッカー担当記者は、「縮小された予算の中で選手を維持することができないのであれば、彼らは出ていかなければならないだろう」とコメントしている。
スポーツ・エクスプレス紙によると、ケリモフ氏はクラブを売却せず、近日中にアンジの元指揮官ガジ・ ガジエフ（Gadzhi Gadzhiev）氏が監督に就任することを明かしている。
ガジエフ氏は、約2週間前にフース・ヒディンク（Guus Hiddink）氏からチームを引き継ぎ、以前イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド（Manchester United）でアシスタントコーチを務めたレネ・ミューレンスティーン（Rene Meulensteen）監督の後任となる。
レムチュコフ会長はツイッターで、「クラブの予算が最高で年間7000万ドルまで縮小される中、所属する高給取りのスター選手のほとんどはアンジを退団することになる」と述べている。
「私たちは短期間で成功を収めることに失敗した。アンジはクラブを中長期的に発展させるため、アカデミーを充実させることにした」
ソビエフスキー・スポーツの記者は、推定年俸2000万ユーロ（約26億円）とされるエトーのような選手を保持しなければ、アンジの予算はまだ5000万ユーロ（約65億円）あるとの見解を示している。
■ヒディンク監督の辞任はチーム崩壊の前兆だった？
2012年2月にチームの指揮官に就任したヒディンク氏は、2012-13シーズンにクラブをリーグ3位に導いた。
ヒディンク氏は6月にクラブとの契約を1年延長し、多くの解説者は同監督がアンジで最高の栄冠を勝ち取るシーズンに挑戦すると予想していた。
しかし、元ロシア代表監督でもあるヒディンク氏は7月に突然辞任し、チームをミューレンスティーン氏に引き継いでいた。
成功が期待されながらも不本意なシーズンを過ごしているアンジは、現在リーグ戦4試合を終えて未勝利、勝ち点2の13位に沈んでいる。(c)AFP/Alexandre FEDORETS/Stuart WILLIAMS
ロシアのスポーツ・エクスプレス（Sport Express）紙によると、ケリモフ氏はカメルーン代表のサミュエル・エトー（Samuel Eto’o）やブラジル人のウィリアン（Willian Borges da Silva）、ロシア代表のユーリ・ジルコフ（Yuri Zhirkov）を含む高給取りのスター選手に対し、移籍先を探すよう言い渡したとしている。
ケリモフ氏はこの件に関してコメントしていないものの、アンジのコンスタンチン・レムチュコフ（Konstantin Remchukov）会長は、クラブが「重大な大改革」を行い、予算は最高で7000万ドル（約68億円）も縮小したことを認めている。
ロシアのイズベスチャ・デイリー（Izvestia daily）紙は、ロシア代表で主将を務め、ゼニト・サンクトペテルブルク（Zenit St. Petersburg）から今季アンジに移籍したイゴール・デニソフ（Igor Denisov）とジルコフは、ディナモ・モスクワ（Dynamo Moscow）に加入することで合意に達したと伝えている。
ケリモフ氏は、ロシアのダゲスタン（Dagestan）共和国の首都マハチカラ（Makhachkala）を本拠地とするアンジに莫大な資金を投資し、クラブを欧州の主要大会で戦えるチームに成長させることを望んでいた。
しかし、スポーツ・エクスプレス紙によると、2日に行われたリーグ戦でFCロストフ（FC Rostov）に0-1で敗れたことで、健康問題を抱えているケリモフ氏はチームに大きな変化をもたらす決断を下したと伝えている。
報道によると、ケリモフ氏はアンジの選手と話し合い、クラブが財政的な義務を果たすとともに、選手たちの新天地探しを支援することを約束したとしている。
■予算縮小の原因はケリモフ氏の財政事情か
ロシアのメディアは、炭酸カリウム生産大手のウラルカリー（Uralkali）社の株価急落により、主要株主のケリモフ氏に多額の損害が生じたと伝えている。
スポーツ・エクスプレス紙は、ウラルカリー社の価格カルテル終了と炭酸カリウム市場の変動により、ケリモフ氏は5億ドル（約482億円）を失った可能性があるとしている。
そして、シーズン前には優勝候補の本命に挙げられていたアンジのオーナーの方針転換は、2018年にW杯開催が予定されているロシアサッカー界に大きな打撃を与えた。
ソビエフスキー・スポーツ（Sovyetsky Sport）氏のサッカー担当記者は、「縮小された予算の中で選手を維持することができないのであれば、彼らは出ていかなければならないだろう」とコメントしている。
スポーツ・エクスプレス紙によると、ケリモフ氏はクラブを売却せず、近日中にアンジの元指揮官ガジ・ ガジエフ（Gadzhi Gadzhiev）氏が監督に就任することを明かしている。
ガジエフ氏は、約2週間前にフース・ヒディンク（Guus Hiddink）氏からチームを引き継ぎ、以前イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド（Manchester United）でアシスタントコーチを務めたレネ・ミューレンスティーン（Rene Meulensteen）監督の後任となる。
レムチュコフ会長はツイッターで、「クラブの予算が最高で年間7000万ドルまで縮小される中、所属する高給取りのスター選手のほとんどはアンジを退団することになる」と述べている。
「私たちは短期間で成功を収めることに失敗した。アンジはクラブを中長期的に発展させるため、アカデミーを充実させることにした」
ソビエフスキー・スポーツの記者は、推定年俸2000万ユーロ（約26億円）とされるエトーのような選手を保持しなければ、アンジの予算はまだ5000万ユーロ（約65億円）あるとの見解を示している。
■ヒディンク監督の辞任はチーム崩壊の前兆だった？
2012年2月にチームの指揮官に就任したヒディンク氏は、2012-13シーズンにクラブをリーグ3位に導いた。
ヒディンク氏は6月にクラブとの契約を1年延長し、多くの解説者は同監督がアンジで最高の栄冠を勝ち取るシーズンに挑戦すると予想していた。
しかし、元ロシア代表監督でもあるヒディンク氏は7月に突然辞任し、チームをミューレンスティーン氏に引き継いでいた。
成功が期待されながらも不本意なシーズンを過ごしているアンジは、現在リーグ戦4試合を終えて未勝利、勝ち点2の13位に沈んでいる。(c)AFP/Alexandre FEDORETS/Stuart WILLIAMS
