【6月16日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)に臨むスペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は15日、初戦のウルグアイ戦にレアル・マドリード(Real Madrid)のGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)を先発起用するかについて、明言を避けた。

 現在32歳のカシージャスは、欧州選手権の2008年大会(Euro 2008)と2012年大会(Euro 2012)で連覇、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)優勝を達成したスペイン代表で、絶対の守護神として君臨してきた。

 しかしながら、1月にレアルの試合で指を骨折したカシージャスは、2013年に入ってからほとんど試合に出場しておらず、その間、FCバルセロナ(FC Barcelona)のビクトル・バルデス(Victor Valdes)が代役以上の働きを見せてきた。

 記者会見でデル・ボスケ監督は「ぎりぎりまで決断は待つが、確かに、メンバーはおおよそ決まっている」とコメントした。

「(リバプール(Liverpool FC)のホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)を含めた)うちのGK3人は素晴らしい。3つの強豪クラブで全員がそれをコンスタントに見せているし、そのことが3人に責任感を植えつけている」

「イケルはこのところ苦しい時期を送っていたが、明日先発しなければならなかったとしても、それがハンディになるとは思わない」

 カシージャス自身も、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)とともに監督に先んじて記者会見の場に姿を見せ、先発のチャンスはありそうかとの質問に「わからない」と答えた。

「僕自身、大会へ臨む状況がこれまでとは違っている。実際に、もう長いこと試合に出ていないし、チームメイトと比べればリズムを失っている。けれど4日に代表に合流してから、監督は僕の状態を判断しようとしてくれている」

 カシージャスは、コンフェデレーションズカップへ向けた親善試合2試合で、短い時間ながら出場を果たしている。2-0で勝利したアイルランド戦ではバルデスに代わって後半の30分間プレーし、2-1で勝利したハイチ戦では前半に出場した。

 カシージャスは「アイルランド戦で、もう自分を取り戻した。その試合の前は少し不安だった。しばらくプレーしてなかったし、テストだっていうのはわかっていたから。でも上手くやれた」とコメントした。

「代表で12年間続けてきたものを取り戻せて楽しかったよ」

(c)AFP