【5月2日 AFP】アジア・サッカー連盟(AFC)は1日、会長選での不正疑惑で活動停止処分を科されたモハメド・ビン・ハマム(Mohamed Bin Hammam)氏の後任として、バーレーンのサルマン・アル・ハリファ(Salman bin Ebrahim Al Khalifa)氏を会長に選出した。

 この日行われた会長選の投票1回目で、46票中33票を獲得したサルマン氏は、選出に必要な3分の2の得票数を満たし、アラブ首長国連邦(UAE)のユスフ・セルカル(Yousef Al Serkal)氏、タイのウォラウィ・マクディ(Worawi Makudi)氏との争いを制した。

 サルマン氏はバーレーンサッカー協会(Bahrain Football Association)の会長を務めており、2011年にバーレーン国内で反政府デモが起きた際には、デモに関わった選手や役員を次々と追放し、人権団体から批判を浴びている。

 新会長の任期は、本来ハマム氏が務める予定だった2015年までとなる。カタール出身のハマム氏は、会長選における贈収賄をめぐって法廷闘争を繰り広げた末、2012年に活動停止処分を受けて会長の座を失った。

 サルマン新会長はまた、ハマム氏の処分によって空席となっていた国際サッカー連盟(FIFA)理事を決める理事選でも過半数の28票を獲得し、カタールのハッサン・サワディ(Hassan Al Thawadi)氏を退けて理事に就任している。(c)AFP