【2月5日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)がフェイントをかけたり、瞬時に方向転換する能力は、一般の選手よりも脳の働きが活発である可能性が、研究によって報告された。

 ジャーナル・オブ・スポーツ・アンド・エクササイズ・サイコロジー(Journal of Sport and Exercise Psychology)に発表された英ブルネル大学(Brunel University)の研究チームの報告によると、高度な技術を持ったサッカー選手は対戦相手が接近してきた時、技術の劣る選手よりも脳のより多くの部分を活動させ、より良い反応を見せることができるという。

 また、研究では経験を積んだ選手は本能的な反応を抑えることができるため、相手選手がトリックにかけようとしても抜かれることが少なくなるとしている。

 研究では、サッカー初心者からセミプロ選手まで39人をMRI(磁気共鳴画像装置)に横たわらせたうえでジュニア代表レベルの選手がドリブルして向かってくる映像を見せた。向かってくる選手は時折フェイントを入れてくるため、被験者はその選手と対峙(たいじ)するためにはどこへ動けば良いかを示した。

 被験者は課題をいかに上手く行ったかでグループ分けされた。ここから、優秀な被験者は技術の劣る被験者よりも向かってくる選手の動きにより適応できることが分かったという。(c)AFP