【12月4日 AFP】サッカーのエリトリア代表チームがウガンダで行方不明になっており、関係者は3日、独裁的なエリトリアから逃亡した4つめのチームになる可能性があると語った。

 東部・中部アフリカサッカー協会(Council for East and Cetral Africa Football AssociationsCECAFA)によると、行方不明になったエリトリア代表の選手は16人。ウガンダで行われたアフリカ地域のトーナメント大会の試合でルワンダに0-2で敗れた後、首都カンパラ(Kampala)に買い物に出かけたまま行方が分からなくなった。ウガンダ警察当局にはすでに通報したという。

 国連(UN)によると、エリトリアでは、体制批判者を砂漠の労働収容所に投獄する強硬派政府と徴兵制とを逃れるため、毎月数千人以上が国外脱出している。また、エリトリアは報道の自由について世界最下位とされている。

 2007年にはアンゴラに遠征中の代表選手6人が試合後に亡命を申請し、2009年にはケニアで代表選手12人が試合後に亡命を申請した。昨年も、エリトリアのサッカーチーム、レッドシーFC(Red Sea FC)に所属する13人の選手がタンザニアで亡命申請を行った。

 CECAFA関係者は、「エリトリア代表チームがウガンダ入りした際、CECAFA事務局から、代表チームのこれまでの失踪の企てについて忠告を受けた。代表チームを監視するために、われわれはこの情報をウガンダ警察当局と共有していた」と語った。

 エリトリア政府当局者は電話取材に応じなかった。(c)AFP