【10月17日 AFP】仏国営テレビ、フランス2(France 2)のバラエティ番組の司会者が、サッカー日本代表のGK川島永嗣(Eiji Kawashima)選手の腕が4本ある合成映像を指して「福島の影響か」と発言した件について16日、同社社長が謝罪した。

 12日に行われたフランス代表との国際親善試合では川島の見事な活躍も奏功し日本は1-0で勝利した。この結果を受けて、同バラエティー番組では川島の腕が4本ある合成写真を放映していた。合成写真には無失点に貢献した川島選手を称える意味があったとされるが、番組司会者のローラン・リュキエ(Laurent Ruquier)氏の発言は、2011年3月の東日本大震災で、福島第一原子力発電所から放出した放射能物質による汚染の影響とやゆするものとなった。

 この発言について藤村修(Osamu Fujimura)官房長官は「不適切」とコメント。「被災者の心情を傷つけ、復興への努力を妨げるものだ」としてすぐさま公式に抗議した。

 これを受けた同局のジャン・レベイヨン(Jean Reveillon)社長は16日、在仏日本大使館および訪仏中の玄葉光一郎(Koichiro Gemba)外相宛てに文書を送り謝罪した。文章には、「日本国民の皆様に心よりお詫びする。司会者には日本と原発事故の被害者に失礼なことをする意図はなかった」とつづられていた。(c)AFP