【6月13日 AFP】(記事更新、写真追加)2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選は12日、各地で行われ、グループBの日本は1-1でオーストラリアと引き分けた。

 日本が優勝を飾った第15回アジアカップ(AFC Asian Cup 2011)決勝の再戦となった試合は、後半10分にオーストラリアのマーク・ミリガン(Mark Milligan)がこの試合2枚目のイエローカードを受けて退場処分となると、同20分に本田圭佑(Keisuke Honda)の突破から栗原勇蔵(Yuzo Kurihara)が押し込み、日本が先制点を挙げた。

 しかしその5分後にオーストラリアのコーナキック(CK)の場面で内田篤人(Atsuto Uchida)がアレックス・ブロスケ(Alex Brosque)を倒したとしてペナルティーキック(PK)が与えられ、これをルーク・ ウィルクシャー(Luke Wilkshire)が冷静に決めて同点に追いついた。終盤、オーストラリアはササ・オグネノブスキ(Sasa Ognenovski)が決勝点を挙げるかと思われたが、シュートは枠に嫌われた。

 5大会連続のW杯出場に向け、今最終予選のオマーン戦とヨルダン戦で合わせて9得点を奪い2連勝を挙げて好調な出だしを切った日本は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)への移籍が見込まれている香川真司(Shinji Kagawa)と本田が攻撃を牽引した。

 オーストラリアが序盤にマルコ・ブレッシアーノ(Mark Bresciano)を負傷により失い、そのブレッシアーノに代わって投入されたミリガンが本田と内田へのファウルで退場するなど、日本には運も味方したが、日本も栗原がティム・ケーヒル(Tim Cahill)へのファウルで2枚目の警告を受け10人となると、試合終了間際のフリーキック(FK)では、蹴る前の段階で主審に試合終了の笛を鳴らされた。

 日本のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は「アウェイということで引き分けでも良かったが、流れをみると勝てたと思う。オーストラリアは勝たなければいけなかった試合。あちらは経験やフィジカルの強さがあり、この良くないピッチを心得ていたが、選手たちは負けずにやってくれた」とコメントしている。

■常連国が各組の首位に立つ

 同日行われたグループBのもう1試合では、オマーンが1-1でイラクと引き分けた。この結果勝ち点を7に伸ばした日本はグループ首位を守り、2試合連続の引き分けに終わったオーストラリアは勝ち点2でイラク、オマーンと並んでいる。日本とオマーンは他国より1試合消化試合が多い。

 一方、グループAでは8大会連続出場を狙う韓国がレバノンに3-0で快勝して2連勝を飾り、イランはカタールとスコアレスドローに終わった。

 韓国が勝ち点6で同グループの首位に立ち、イランとカタールが勝ち点4で並んでいるものの、カタールは1試合消化が多い。(c)AFP/Talek Harris