【2月7日 AFP】ポーランドとウクライナの共催で行われるサッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の参加全16カ国のうち、13カ国がポーランド国内に拠点を置くことが判明した。

 共催両国で8カ国ずつに分かれ大会が開催されるにも関わらず、ウクライナを拠点に選択したのはフランスとスウェーデン、そして地元ウクライナだけだった。

 グループCのドイツは、ポーランド北部グダニスク(Gdansk)を拠点としキャンプを行うが、チームは同地から750キロ離れたリビウ(Lviv)や1600キロ離れたハルキフ(Kharkiv)で試合を行うたびに、キャンプ地と試合の行われる都市を行き来することになる。また、同グループに所属するオランダも上記2都市で試合を行うが、ポーランド南部のクラクフ(Krakow)を拠点に選んでいる。

 グループDのイングランドも同じくクラクフでキャンプを張るが、同地から870キロ離れたウクライナの首都キエフ(Kiev)と約1600キロ離れた東部のドネツク(Donetsk)で試合を行うことになっている。

 ウクライナでの試合を予定しながらもポーランド国内でキャンプを行う参加国は他にデンマークとポルトガルとなっている。

 一方、ポーランド国内に拠点を置いて、同国で試合に臨むのは開催国のポーランド、クロアチア、チェコ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ロシア、そして王者スペインとなっている。

 かつての鉄のカーテンの向こう側で初めて開催される欧州選手権だが、参加各チームや関係者、ファンにとっては宿泊施設の問題は大きな関心事となっている。特にウクライナでは、サポーターのための宿泊施設の数が不足し、宿泊料が高騰している。

 大会は2012年6月8日にワルシャワ(Warsaw)で開幕し、7月1日にキエフで決勝戦が行われる。(c)AFP/Jonathan Fowler

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