【1月9日 AFP】2011年の国際サッカー連盟(FIFA)表彰が9日、スイスのチューリヒ(Zurich)で開催される。

 表彰式で最も注目が集まるのは、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏以来となる3年連続での世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」を受賞する可能性が高いとされているFCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)だ。

■メッシ、プラティニ氏以来の3年連続バロンドール受賞なるか

 メッシは2009年のFIFA年間最優秀選手賞(FIFA World Player of the Year)とフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選出する「バロンドール(Ballon d'Or)」を同時に受賞しており、2010年には2つの賞が統合し制定された「FIFAバロンドール」の初代受賞者に輝いた。

 FIFAバロンドールの最終候補者には、FCバルセロナでメッシとチームメイトのシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)とレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が名を連ねている。

 24歳のメッシは、2011年にFCバルセロナのスペイン1部リーグ優勝と欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)制覇に貢献しており、FIFAバロンドールの最有力候補とされている。

 また、2011-12シーズンにメッシはFCバルセロナでの通算200得点を達成しており、セサル・ロドリゲス(Cesar Rodriguez Alvarez)氏が持つクラブの歴代最多得点記録235得点に迫っている。

 メッシと同様に、26歳のクリスティアーノ・ロナウドも素晴らしい成績を残した。所属するレアル・マドリードの2010-11シーズンはリーグ2位に終わったものの、ロナウド自身は1試合平均約1得点の活躍を見せ、シーズン40得点はリーグのシーズン最多得点記録を更新した。

 また、FCバルセロナと対戦したスペイン国王杯(Copa del Rey 2010-11)決勝でロナウドは、延長戦で決勝ゴールを決めてチームを優勝に導き、欧州チャンピオンズリーグ2011-12のグループリーグではクラブ通算100得点を達成している。

 FIFAバロンドールは、各国代表の主将と監督、「フランス・フットボール」誌が選んだ記者の投票で決定する。欧州サッカー連盟(UEFA)の会長を務めるプラティニ氏は、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)で1983年から85年にかけて3年連続でバロンドールを受賞している。

■女子部門では澤、佐々木監督がノミネート

 FIFA年間最優秀監督(FIFA World Coach of the Year)の最終候補には、FCバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督、レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督がノミネートされた。

 年間最優秀ゴール賞に位置づけられているFIFAプスカシュ賞(FIFA's Ferenc Puskas Award)には、マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦で決めたオーバーヘッドキック、メッシが欧州チャンピオンズリーグ2010-11決勝トーナメント1回戦のアーセナル戦で決めたボレーシュート、ブラジル1部リーグのサントスFC(Santos FC)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がリーグ戦で決めたゴールが候補に残った。

 女子部門では女子サッカーW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)で日本代表を優勝に導き、大会得点王にも輝いた澤穂希(Homare Sawa)、ブラジル代表のマルタ(Marta)、米国代表のアビー・ワンバック(Abby Wambach)が最終候補に選出された。

 また、女子チームの年間最優秀監督には日本女子代表の佐々木則夫(Norio Sasaki)監督、フランス女子代表のブルーノ・ビニ(Bruno Bini)監督、スウェーデン代表のピア・ サンドヘージ(Pia Sundhage )監督がノミネートしている。(c)AFP/Tom Williams