【12月8日 AFP】大韓サッカー協会(Korea Football AssociationKFA)は8日、現体制では2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のアジア予選突破が難しいとして、同国代表チームの趙広来(Kwang-Rae Cho、チョ・グァンレ)監督の解任を発表した。

 11月に行われたW杯ブラジル大会アジア3次予選で格下のレバノンに1-2で敗れ、予選敗退の可能性がある韓国だが、勝ち点10でグループBの首位に立っており、2月29日に行われるクウェートとの最終戦に勝利すれば最終予選進出が決まる。

 しかしながらKFAの趙重衍(Jung-Yun Cho、チョ・ジュンヨン)会長は、チョ・グァンレ氏が韓国代表チームの指揮を執ることは無いと明らかにしており、韓国聯合(Yonhap)ニュースに対し「現在の監督の下でW杯本大会に進出することは困難であるとの結論に至った。そのためチョ・グァンレ氏の解任を決定した。後任は経験豊富で、危機を乗り越えられる人材を指名する」と語った。

 KFAの皇甫官(Hwangbo Kwan、ファンボ・グァン)技術委員長は7日、ソウル市内のホテルでチョ・グァンレ氏に監督解任を通告した。

 突然の監督解任を受けてチョ・グァンレ氏は、「私はコミュニティーチームの指揮官ではない。突然の解任に唖然としている。この問題は私の今後を左右するだけでなく、韓国サッカーの未来にも影響する。監督というポストの去就に関わる者ならば、誰であっても正当な手続きをとらなければならない」と話し、チョ・ジュンヨン会長の発言はKFA委員会の正式決定ではないと主張した。(c)AFP