【12月7日 AFP】サッカー日本代表の元監督で、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では日本をベスト16に導いた岡田武史(Takeshi Okada)氏が、中国スーパーリーグの杭州緑城(Hangzhou Greentown FC)の監督就任へ向けて最終交渉に入ったと、7日に報じられた。

 日刊スポーツ(Nikkan Sports)は、6日に上海(Shanghai )に到着した岡田氏が報道陣に対し、「自分自身の挑戦に刺激を受けている。中国はこれから世界のあらゆる部分で鍵となる国ですので、自分が直接見てみたいという気持ちがあった」と語ったと報じている。

 また同紙によると、日本代表チームを率いてサッカーW杯南アフリカ大会のグループリーグでカメルーンとデンマークを破り、大会16強入りを果たした岡田氏は、Jリーグ1部の浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)からの監督就任のオファーを断り、杭州緑城との交渉を最優先したと報じている。

 2004年の第13回アジアカップ(2004 AFC Asian Cup)で観衆が「君が代」にブーイングを浴びせ、2008年の東アジアサッカー選手権(East Asian Football Championships)では日本国旗が燃やされるなど、中国では反日感情が強いが、岡田氏は「日本人が中国で指揮を執るということは、いろいろな面で影響があると思います。国レベルではできないこともできる可能性があるかもしれない」と語った。(c)AFP