【11月24日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)に所属するデビッド・ベッカム(David Beckham)が、イタリア・セリエAのクラブからオファーを受けていると明らかにした。

 20日に行われたMLSカップ(MLS Cup 2011)を制覇し、英国、スペイン、米国とそれぞれのリーグで優勝を経験したベッカムのギャラクシーとの契約満了が控えていることもあり、その去就に関するうわさはここ数ヶ月で加熱している。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)とイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が獲得に興味を示していると報じられているが、新たにセリエAのクラブもベッカムに触手を伸ばしている。ベッカムは、2度に渡ってACミラン(AC Milan)にローン移籍しており、セリエAは不慣れなリーグではない。

 ベッカムはイタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙に対し、「セリエAを含むいくつかのリーグからオファーを受けている。僕はイタリアで素晴らしい時間を過ごしたし、サッカーをはじめとしてこの国を愛している。イタリアは選択肢のうちの1つだ」と語った。

 契約先としてはパリ・サンジェルマンが最有力視されている中でベッカムは、「僕はまだ(パリ・サンジェルマンでスポーツディレクターを務める)レオナルド(Leonardo)とは話していないけれど、MLSカップ決勝戦の前に幸運を祈るというメッセージを送ってくれた」と語ると、「これまで何度も言っているように、イングランドでプレーするつもりはない。いまだにの大ファンである僕が、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)以外のクラブのユニフォームに袖を通すのは難しいからね」と続け、改めてプレミアリーグに復帰する見込みはないとしている。

 またベッカムは、「ハリウッドの近くに住むのは映画の中にいるみたいだ。僕らはここで素晴らしい5年間を過ごし、何が起きようとも僕らは自分たちの家を手放さないつもりだ。長期間を過ごすつもりさ。僕は、いつも自分がどこでプレーしたいかという気持ちに従って判断を下してきたけれど、今の僕は4児の父親であり、選手人生の中で家族が最も重要になっている時期に差し掛かっているんだ」としており、引退後はカリフォルニア(California)に末永く留まるようだ。

 英国代表として2012年ロンドン五輪への出場を望んでいるベッカムだが、イングランド代表としてのキャリアには終止符が打たれている。それでもベッカムは、「僕は、欧州選手権(UEFA Euro)のような大会で、彼ら(代表)がやってくれると確信している。残念なことに、先行きは暗いとか、この先何年も勝てないと放言する人が多いけれどね」とコメントし、イングランド代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督に誰よりも厚い信頼を寄せている。(c)AFP