【11月18日 AFP】オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)は16日、2012年7月からルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)氏がゼネラルマネージャー(GM)に就任すると発表し、同クラブのOBで理事を務めるヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏の怒りを買った。

 1991年から97年までアヤックスで指揮を執り、95年にはチームを欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇に導いたファン・ハール氏は、スポーツディレクターのダニー・ブリント(Danny Blind)氏やマルティン・ストゥルケンボーム(Martin Sturkenboom)氏とともに、新しい組織に入閣することになった。

 先日、クライフ氏がアヤックスに残っている限りチームに戻る意思はないと話していたファン・ハール氏は、2010年4月に監督を解任されたドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との契約が残っており、2012年7月から職務を始めることになる。

 マルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)氏のGM就任を希望していたクライフ氏は、犬猿の仲とされるファン・ハール氏のGM就任の知らせを聞いて「馬鹿げた決定だ」と反発しているが、理事を辞める意向はないと話している。

 また、フランク・デ・ブール(Frank de Boer)監督、コーチのデニス・ベルガンプ(Dennis Bergkamp)氏も、ファン・ハール氏の入閣を反対しているとされている。

 アヤックスのステフェン・テン・ハーフェ(Steven ten Have)理事会長は「ファン・ハール氏の入閣はクラブの利益にかなっている。彼とクライフ氏が一緒に働けば、対立を乗り越えられるかもしれない」と語った。(c)AFP