【4月22日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2010-11)で、延長戦の末にFCバルセロナ(FC Barcelona)を下し、18シーズンぶりの優勝を果たしたレアル・マドリード(Real Madrid)だが、その、わずか数時間後に思わぬ「悲劇」に見舞われた。

 レアルの選手たちは21日、優勝パレードで本拠地マドリード(Madrid)市内をオープンバスに乗って凱旋していた。そのバスが、大勢のサポーターであふれ返る中心部のシベレス広場(Cibeles Square)にさしかかったときのことだった。DFセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が頭上に掲げていた15キロの優勝杯が、その手からすべり落ち、バスの前方に落下。バスはブレーキをかけたが間に合わず、純銀製の優勝杯はバス前輪の下敷きとなった。

 駆けつけた警官が優勝杯のかけらをバスの運転手に手渡した。だが、落下事件後、優勝杯は誰の目にも触れられていない。スペインのラジオ局カデナ・セル(Cadena Ser)によると、救急隊員が拾い集めたかけらは、少なくとも10片はあったという。

 優勝杯を落としたことについて記者に質問されたセルヒオ・ラモスは、「落ちた、落ちたんだよ。でも大丈夫、大丈夫だ」と短く答えた。(c)AFP

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【参考】優勝杯を落とした瞬間の動画(クリックすると再生されます)