【3月9日 AFP】日本のプロサッカー選手などで作る日本プロサッカー選手会(Japan Pro-Footballers AssociationJPFA)が国際試合などでの勝利給の増額を含めた労働条件の改善を求め、労組化することが9日明らかになった。メディア各社が報じた。

 現在、国内外合わせて962選手を代表する任意団体のJPFAは、団体交渉権やストライキ権を持つ労働組合として登記することを決めた。共同通信(Kyodo News)と朝日新聞(Asahi Shimbun)は、前月28日に開かれたJPFAの臨時総会で過半数の賛成を得て決定したと報じている。

 また、日刊スポーツ(Nikkan Sports)は、国際プロサッカー選手会(FIFPro)が発足15年のJPFAに「できるだけ早く組合活動を」始めるようアドバイスしたと伝えている。

 ロシア・プレミアリーグ、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)の本田圭佑(Keisuke Honda)や、ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に所属する長谷部誠(Makoto Hasebe)も名を連ねるJPFAは、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の前から国際試合の出場報酬の増額を要求しているが、いまだに実現していない。また、JPFAは国際試合で負傷した選手の所得補償制度の構築も求めている。

 日本代表選手に出場給はないが、代表に選出されると日当1万円が支給される。試合で勝つか引き分ければボーナスが支払われるが、金額は対戦国のランキングによって決まる。(c)AFP