【9月22日 AFP】バーレーンの首都マナマ(Manama)で今月初めに行われたバーレン対トーゴのサッカー国際親善試合で、トーゴ代表チームが「偽者」だったとの疑惑を調査していたトーゴのサッカー協会は20日、偽装は代表チームの元コーチ、バナ・チャニル(Bana Tchanile)氏が仕組んだものだと結論付け、同氏を3年間の活動停止処分とした。

 今月7日に行われた問題の親善試合は、24日に開幕する西アジアサッカー選手権(West Asian Football Federation Championship)へのテストマッチを兼ねたもので、バーレン代表が3-0で圧勝した。だが、試合後になって、トーゴ・スポーツ省の複数の高官が、代表チームをバーレーンに派遣した事実はないと発言したことから、トーゴ・サッカー協会が調査委員会を設置していた。

 調査の結果、調査委員会は、代表チームの偽装は協会の許可を得ずにチャニル氏が仕組んだものだと断定。同氏に3年間、サッカーに関わる全ての活動に関与することを禁じた。

■「若手にチャンスを与えたかった」

 これに対し、チャニル氏は偽装の事実を認め、「トーゴの大統領と全国民、そしてバーレーン・サッカー協会に、心から謝りたい」と述べて謝罪した。代表チームを偽装した動機については、若い選手たちに国際試合の経験が与えられず、才能を伸ばすことができずにいることを不満に思っていたためだと説明している。

 チャニル氏は、協会に無断でユースチームをエジプトでの試合に参加させたとして前月、2年間の資格停止処分を受けたばかりだった。(c)AFP

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