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「キーパー泣かせ」のW杯公式球、軌道変化を豪研究者が実証

  • 2010年06月10日 19:02 発信地:シドニー/オーストラリア
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南アフリカ・ヨハネスブルク(Johannesburg)に飾られたサッカーW杯南ア大会の公式球のミニチュア(2010年6月4日撮影)。(c)AFP/GIANLUIGI GUERCIA

【6月9日 AFP】11日開幕するサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で使用される公式球「ジャブラニ(Jabulani)」は、従来の公式球と比べて球速が速く、軌道も変化しやすいとの豪アデレード大学(Adelaide University)の研究結果が、8日明らかにされた。

■予測不可能、コンピューターで実証

「ジャブラニ」とは、ズールー語で「祝う」の意。この公式球については、「軌道が不安定」「特に高地では軌道の予測が困難」といった不満が多くの選手たちから聞かれる。

 イングランド代表のゴールキーパー(GK)デービッド・ジェームス(David James)は「最悪」とコメント。スペイン代表GKイケル・カシージャス(Iker Casillas)は「不愉快だ」、イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は「軌道の予測不能性で大会自体が台無しになりかねない」と、それぞれ手厳しい。

 こうした選手たちの不満に、アデレード大・化学物理学部のデレク・レインウェーバー(Derek Leinweber)教授も同調する。コンピューターで公式球の動きをシミュレーションしたところ、これまでの公式球よりも球速が速く、軌道も変化しやすいことがわかったのだ。

 公式球は空力特性を重視し、皮革の継ぎ合わせ方がユニークだが、「あらゆる表面の質感や溝が、気流に大きな影響を及ぼす」という。「よく曲がる球だ。キーパーにとって直感は少々あてにならなくなるかもしれない。ボールが飛んできた方向にすばやく反応しても、何か違うことが起きるかもしれない」と同教授。

■「完ぺきな球形」、開発チームは自信満々

 だが、公式球の開発に携わった英ラフバラ大学(Loughborough University)のアンディ・ハーランド(Andy Harland)博士率いる研究チームは、こうした数々の批判には全く動じていない。

 博士らは、「全く新しい画期的技術」を用いて「完ぺきな球形」を実現できたと自負している。

 博士は、不満の大半がキーパーから寄せられていることにかんがみ、「キーパーに公式球を作らせたら、ピッチの中央でびくともしない鉄の球を開発したでしょうよ」とAFPの取材にジョークを飛ばした。(c)AFP

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