【5月8日 AFP】6月に迫った2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)。警備を担当する警察当局にとって最大の頭痛の種は、米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領かもしれない。南アフリカの警察トップが7日、議会で行ったW杯警備計画の説明の際に、米国には早めに敗退してほしいと冗談めかして語った。

 南アのベキ・ツェレ(Bheki Cele)警視総監は、「米大統領が来るのか、来ないのか。これが問題だ」とした上で、「われわれの願いは、米国チームが決勝トーナメントに進まないことだ」「決勝トーナメントに進んだ場合は、米大統領が来ると聞かされている」と語った。

 ワールドカップには、開催国の南アを除いて31か国が参加するが、国家元首など43人がすでに観戦に訪れる意向を表明している。ツェレ氏は、オバマ大統領が来ることで警備規模を2倍にしなければならないとの見通しを示した。

 南アのマイテ・ヌコアナマシャバネ(Maite Nkoana-Mashabane)外相は前月、米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で、オバマ大統領が、ジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)南ア大統領に対し、米国チームが決勝トーナメントに進めば観戦に行くことを示唆したと語っている。

「オバマ大統領は、米国が準々決勝に進んだ場合は観戦を検討すると言っていた。そして、準決勝なら観戦しに来る可能性がもっと高く、決勝なら観戦しに来ると語っていた」(ヌコアナシャバネ外相)

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