【12月4日 AFP】国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、以下FIFA)は3日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に出場する選手の各所属クラブに、総額約4000万ドル(約35億円)の補償金が支払われると発表した。

 今回の決定は、6月11日から7月11日まで開催される本大会の1次リーグ組み合わせ抽選会を翌日に控えた3日、ケープタウン(Cape Town)沖合のテーブル湾(Table Bay)にあるロベン島(Robben Island)で開催された理事会で下された。

 クラブ側からは、けがや疲労を恐れて所属選手を国際Aマッチに出場させたくないという声が強まっていた。

 FIFAのジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は、各クラブには所属する選手1人につき、大会期間中1日1600ドル(約14万円)が支払われるとしている。

 バルク事務局長は「これ変革であり、各クラブは補償金を選手のけがに対する保険と認識している。補償金により、各クラブは、FIFAに対し、もしくはスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)を経由した一切の申し立てができないことを認めている」と話した。また、補償金制度は2014年のブラジル大会でも採用されるという。

 バルク事務局長は同日、南アフリカ大会の賞金総額が06サッカーW杯から61%増の4億2000万ドル(約370億円)になることも明かした、優勝チームには3000万ドル(約26億円)、準優勝チームには2400万ドル(約21億円)の賞金が授与されることになる。(c)AFP