【11月13日 AFP】20年間在籍したJリーグ1部ジュビロ磐田(Jubilo Iwata)から戦力外通告を受けた元日本代表のフォワード(FW)中山雅史(Masashi Nakayama)が12日、現役続行への意欲を示した。

 Jリーグ最多得点記録を持つ42歳の中山は、ジュビロの練習場でトレーニングを終えた後で報道陣に対し「この歳になったが、まだうまくなりたい」と話し、現役続行を表明した。

 ジュビロは10日にシーズン終了後は中山を戦力として必要としていないと発表し、中山は現時点で他クラブからオファーは届いていないと明かしている。

 大学を卒業後、1990年にジュビロの前身ヤマハ発動機(Yamaha Motor)に入団した中山は、1990年から2003年まで日本代表として53試合に出場し、21得点を記録している。

 日本代表がW杯に初出場した1998年フランス大会で中山は、1-2で敗れたグループリーグのジャマイカ戦で得点を決め、日本代表のW杯初得点を記録している。

 中山は「異なる環境でのプレーは大きな負担になるかもしれないが、そういう経験で成長できれば素晴らしいこと。情熱が強い日もあれば弱い日もあるが、ここで辞めてしまうと後悔につながるかもしれない。サッカー選手であり続けたい」と語っている。

 9月に43歳になる中山は、Jリーグ通算157得点を記録しているが、今シーズンはわずか公式戦2試合の出場にとどまっている。

 また、Jリーグ2部の横浜FC(Yokohama FC)に所属し、2月で43歳になる三浦知良(Kazuyoshi Miura)について中山は「カズさんの存在は大きな刺激を与えてくれる。自分の原動力になっていると思う」と語っている。(c)AFP