【10月17日 AFP】べオグラード(Belgrade)警察は16日、セルビアの2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)本大会出場を祝してシャンパンのボトルを開けた行為がフーリガン法に違反するとして、同国のボリス・タディッチ(Boris Tadic)大統領を起訴したと発表した。

 タディッチ大統領と複数の政府関係者は、ルーマニアに勝利して本大会出場を決めた10日の試合後にスタジアムのVIPルームでシャンパンの栓を抜いた。

 警察はこの行為が「スポーツの試合で暴力や不適切な行為を防ぐための法律に違反している」として、タディッチ大統領、セルビアサッカー協会のトミスラフ・カラジッチ(Tomislav Karadzic)会長、スポーツ大臣ら関係者を起訴したと発表している。

 この法律は、セルビアで行われるスポーツイベントでの暴力行為を抑制することを目的としており、スタジアムやアリーナ内ではアルコールの販売と飲酒が禁じられている。

 タディッチ大統領は、自身の行為で罪が認められた場合は罰金を支払うことを表明している。

 セルビアでは、9月17日に同地を訪れたフランス人サポーター1名がフーリガンに襲われ死亡している。(c)AFP

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