【11月14日 AFP】新たにアジア王者の座に輝いたガンバ大阪(Gamba Osaka、日本)は、12月の08クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2008)ではマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、イングランド)と対戦する場合でも、自分たちの攻撃サッカーにこだわることを誓った。

 12日に行われたAFCチャンピオンズリーグ2008(AFC Champions League 2008)決勝、アデレード・ユナイテッド(Adelaide United、オーストラリア)との第2戦に2-0と勝利し、2戦合計5-0で優勝を決めたガンバ大阪の西野朗(Akira Nishino)監督は、「自分の中での最大の目標を達成できた。マンチェスター・ユナイテッドと真っ向から勝負したい」と日本の報道陣に対して語っている。

 スポーツ紙の日刊スポーツ(Nikkan Sports)は、前年の浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds、日本)に続く優勝を果たしたガンバ大阪をたたえ、「世界やで、マンUやで」と見出しを飾った。

 大会MVPに選ばれたガンバ大阪の遠藤保仁(Yasuhito Endo)は、大会を通して攻撃的なプレーを続け、みんなで楽しいサッカーができたとの見解を示した。またJリーグの鬼武健二(Kenji Onitake)チェアマンは「いつものガンバらしい試合で完勝だった。マンチェスター・ユナイテッドを倒すような活躍を期待している」と語っている。

 ガンバ大阪は大会合計27得点、そのうち17得点をアウェーで記録。9勝3分の成績を収めるなど、得点力不足に悩む日本代表とは対照的な成績を収めた。

 ガンバ大阪は、12月のクラブW杯・準々決勝でAFCチャンピオンズリーグ準優勝のアデレード・ユナイテッドとオセアニア王者のワイタケレ・ユナイテッド(Waitakere United、ニュージーランド)の勝者と対戦する。そしてその準々決勝の勝者が、12月18日に横浜で行われる準決勝でシードの欧州王者マンチェスター・ユナイテッドと対戦する。南米王者のリーガ・デ・キト(LDU Quito、エクアドル)は、もう一つのシードチームとなっている。

 クラブW杯は、欧州王者と南米王者が優勝を争うインターコンチネンタル・カップ(トヨタカップ、Toyota European/South American Cup)の後を引き継ぐ形として2005年に始まったが、これまでのところ、欧州と南米の王者以外が優勝を収めたことはない。

 ガンバ大阪で主将を務める山口智(Satoshi Yamaguchi)は「ガンバのサッカーを広めていきたい」と話し、安田理大(Michihiro Yasuda)は「マンチェスター・ユナイテッドとレベルの違いはあるだろうけど、持てる力全部でガンバのサッカーをしていきたい」と語っている。(c)AFP/Shigemi Sato