【11月4日 AFP】06サッカーW杯決勝で、人種差別的な侮辱を行ったことで当時フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏から頭突きを受けたと英紙に掲載されたサッカーイタリア代表のマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)に3日、掲載した英紙から損害賠償が支払われることになった。

 マテラッツィの弁護を務めるジェーン・フィリップス(Jane Phillips)氏はロンドンの高等法院(High Court of Justice)に、英大衆紙のデイリー・メール(Daily Mail)が試合の報道の中で「解明、ジダンを激怒・退場させた侮辱行為」と題して、マテラッツィがジダン氏から頭突きを受けた場面を含めた一連の写真を掲載、またマテラッツィがアルジェリア生まれの両親を持つジダン氏に対し「テロリストの娼婦の息子」と人種差別的な侮辱を行ったと記事中で誤った記載を行ったと指摘した。同紙はウェブサイトでも2006年の7月から12月にわたり同種の記事を掲載していた。

 フィリップス氏は、すべてが事実ではなくジダン氏を腹立たせた人種差別的な言動は無かったと新聞社側が全面的に非を認めたことを明かした。

 なお賠償額は明らかになっていない。(c)AFP