【7月13日 AFP】1998年W杯フランス大会を制した当時のフランス代表が12日、W杯制覇10周年を記念して世界選抜とエキシビションマッチを行った。試合は3-3の引き分けて終わっている。

 ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏がW杯制覇10周年を祝して再びレ・ブルー(Les Bleus、フランス代表の愛称)のシャツに袖を通したが、スタジアムに向かう途中に交通事故で亡くなった少年の死が、試合会場のスタッド・ド・フランス(Stade de France)に暗い影を落とすこととなった。

 10年前の7月12日に行われたブラジルとの決勝で2得点を挙げているジダン氏は、前半25分に世界選抜のエミリオ・ブトラゲーニョ(Emilio Butragueno)氏に先制を許し1点ビハインドで迎えた後半にボレーシュートを沈め、フランス代表の最初の得点を記録している。

 その後、世界選抜はパウレタ(Pauleta)とダヴォール・シュケル(Davor Suker)氏が、フランス代表はルドヴィク・ジュリ(Ludovic Giuly)とベルナール・ディオメド(Bernard Diomede)が得点を挙げ、ヘリコプターでスタジアムに運ばれた優勝トロフィーを目撃した7万5000人の観客を沸かせた。

 当時の代表を指揮したエメ・ジャケ(Aime Jacquet)氏は、W杯制覇の年に生まれた少年の死が記念すべき夜に暗い影を落としたことを認めており、フランスサッカー連盟(French Football FederationFFF)のジャンピエール・エスカレット(Jean-Pierre Escalettes)会長は、少年の死を「大惨事だ」と語っている。(c)AFP