【6月24日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているスペイン代表のルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督は23日、チームを24年ぶりに4強に導いたものの大会終了後の辞任の決意を変えるつもりがないことを明らかにした。

 アラゴネス監督は、前後半と延長を終えて両チーム無得点のまま迎えたPK戦を4-2で制し、公式戦で88年間勝利していなかったイタリアを下した準々決勝で「アラゴネス残留」という横断幕を掲げたサポーターに感動したと話している。

 アラゴネス監督は「激励や賛辞の言葉をかけてくれた全ての人に感謝するが、協会は今大会でスペイン代表に何が起こってもこれが私の(代表監督として)最後の冒険であることをすでに知っている。協会から何か提案があるか否かを自らに問いかけたことさえない。私は今大会での結果と、ピッチで全てを出し尽くしている選手たちを残してチームを去ることを誇りに思っている。チーム内は良い雰囲気だ。私の履歴書の見栄えも良くなるだろうね」と語っている。

 最後に4強入りした1984年のフランス大会では準優勝しているスペインは、26日に行われるウィーン(Vienna)での準決勝でロシアと対戦する。

 対戦相手のロシアについてアラゴネス監督は「準決勝に残った4チームの中でフィジカルが最も強いが、準々決勝の戦いを続ければ勝ち進むことができる」と語っている。

 また、延長戦の末3-1でオランダを下した準々決勝で決定的な役割を果たしたロシアのアンドレイ・アルシャビン(Andrei Arshavin)については「彼は良い選手だが、進歩し自信を得たロシアの唯一の脅威という訳ではない」と語り、試合プランについては「彼らにプレーをさせず、カウンターアタックを防ぐようなプレーをしなければならない。試合を支配しスペースを与えないようにする必要がある」と語っている。(c)AFP