【6月21日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているイタリア代表のジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)が20日、非難を受けている同代表のロベルト・ドナドニ(Roberto Donadoni)監督を擁護した。

 ガットゥーゾはアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)と共に22日に行われるスペインとの準々決勝には累積警告のため出られない。そのため、すでにファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)とアンドレア・バルツァッリ (Andrea Barzagli)を怪我で失ったドナドニ監督にとっては選手起用がより難しくなっている。

 ガットゥーゾは、ドナドニ監督が世界王者に成功をもたらそうとする割の合わない仕事をしている、と考えている。

 ガットゥーゾは「フットボールでは、感謝されることはなく、いつも一の状態から始めなければならない。全てを手にしたマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)でさえ、うまくいかない時はあった。ドナドニ監督にうまくいかないことが起こるのも当然のことだ。彼は素晴らしい人物だ。彼とはいろいろな話をすることができ、話を通して結論に達することができる」と語っている。

 大会前に2年間の契約延長を結んだにもかかわらず、ドナドニ監督の進退が議論の的になっている。イタリア代表が最低でも準決勝に進出しない場合には、ドナドニ監督の契約は無いに等しい。

 しかしガットゥーゾは「彼は(契約のことは)考えていないと思う。イタリア代表監督を務めた経験を持つ監督を欲しがるチームはたくさんあるはずだ」と話し、ドナドニ監督は何も心配していないだろうとの見解を示した。(c)AFP