【6月14日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているのスペイン代表の選手たちは13日、14日に行われるスウェーデンとのグループリーグ第2戦では、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)とヘンリク・ラーション(Henrik Larsson)の二人による攻撃を警戒していることを明らかにした。

 スペインとスウェーデンは共にグループリーグ初戦で勝利を収めており、第2戦に勝利すれば準々決勝への進出がほぼ確実なものとなる。

 しかしスペインの選手たちは、初戦のロシア戦に4-1と快勝したにもかかわらず、我を忘れていない。そして、スウェーデンの前線に仕事をさせないために、すべきことをすると強く主張した。

 ミッドフィールダーのマルコス・セナ(Marcos Senna)は「彼ら(イブラヒモビッチとラーション)を止めるためには全力を尽くさなければならない。二人には経験があり質の高いプレーをするため、相当な集中をしなければならない。そうでなければ得点を許してしまう」と語っている。

 センターバックのカルロス・マルチェナ(Carlos Marchena)は、イブラヒモビッチ、ラーション共に個人の能力に優れている上に、共にプレーした場合には素晴らしいコンビネーションを見せるとの見解を示している。

 マルチェナは「それぞれの所属チームで個別に対戦している、そして彼らは一緒にプレーするときにはお互いを完全に理解し合っている」と語っている。また、スウェーデンは特定の個人だけのチームではないと主張するするマルチェナは「チームが誰か一人の選手に依存することは好ましいことではない。スウェーデンはチームとして素晴らしい。おそらく(イブラヒモビッチとラーションの)二人がチームの中で有名な選手だが、彼らを支えているチーム自体が素晴らしいチームだ」と語っている。

 セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)は、元チームメイトのセバスティアン・ラーション(Sebastian Larsson)との対戦を楽しみにしていることを明らかにした。セスクは「(セバスティアン)ラーションは友達だ。素晴らしい選手だが、多くの選手がいたのでアーセナル(Arsenal)ではうまくいかなかった。二歩進むために一歩下がることは良いことだ。もちろん(ラーションが現在プレーしている)バーミンガム・シティ(Birmingham City)が(2部に)降格したことは恥ずべきことだが、今の彼は欧州選手権を戦っており見事なプレーを見せている。彼が明日の試合に出場することは間違いない。彼が最高の状態であって欲しいけど、人生最高のプレーをしないことを望む」と語っている。

 セバスティアン・ラーションが先発出場するものと見られている一方で、スペインのルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督が初戦に快勝したチームを変えることはないと思われているため、セスクは初戦と同様にベンチスタートとなる可能性が高い。

 それでも、セスクは「チームには素晴らしい選手がたくさんいるのでベンチスタートは少しも嫌なことではない。先発メンバーに入りたいと思うが、ベンチスタートでもチームに助けが必要なときは、監督が望むことをするために、いつでも試合に出る準備はできている。ベンチに居ることは問題ではない。ベンチスタートからでも僕はチームの役に立てる」と語り、裏方としての役割を受け入れていることを明らかにした。(c)AFP/Barnaby Chesterman