【6月6日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)開幕を7日に控え、イタリア代表のジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)が記者会見に臨んだ。

 06サッカーW杯で世界王者に輝いたことでイタリアは今大会の優勝候補に挙げられているが、ガットゥーゾは世界王者という栄冠がチームにとって負担になっていること、W杯よりも欧州選手権を勝つことの方が難しいと話すなど、周囲の期待に水を差した。

 会見でガットゥーゾは「06サッカーW杯では最高のプレーを見せたが、多くの運も持っていた。相手チームには欧州トップレベルのチームに所属し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でプレーする選手もいる。南米勢が出場し技術レベルが少し上回るW杯よりも、精神的に強いチームが揃う欧州選手権でプレーすることの方が難しいんだ」と語った。

 イタリアはオランダ、フランス、ルーマニアと同組で「死のグループ」と呼ばれるグループCに入っている。ガットゥーゾは「ルーマニアは格下とされているが、彼らにはアドリアン・ムトゥ(Adrian Mutu)という偉大な選手がいて、予選ではオランダより上の順位で突破するなどクオリティーも高い。オランダは中盤に素晴らしい選手を揃えていて、攻撃陣は非常に強力だ。フランスについては良く知っている。全てのチームに勝ち上がる可能性はある」と話し、これらのチームの強さや順位を評価するのは難しいとの見解を示した。

 イタリアはグループリーグ突破のために勝つことより負けることを避けるため守備的にプレーするだろうという予想されているが、ガットゥーゾは「マウロ・カモラネージ(Mauro Camoranesi)、ルカ・トーニ(Luca Toni)、アレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)、アントニオ・カッサーノ(Antonio Cassano)といったフォワードがプレーするチームのどこが守備的なんだ?どちらかといえば守備的なのはルーマニア、攻撃的なのはフランスとオランダ、そしてイタリアだ」と反論した。(c)AFP