【5月30日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場するドイツ代表のGKイェンス・レーマン(Jens Lehmann)は29日、6月7日に開幕を控える同大会で使用される公式球に自身が問題を抱えていることを認めた。

 ドイツのサッカー専門誌キッカー(Kicker)のインタビューに応じたレーマンは「公式球には少々問題を抱えている。1週間前に公式球でトレーニングを始めたばかりなのだが、06サッカーW杯で使用されたボールとは大きく異なる」と語っている。

 所属するイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)ではレギュラーから外れているレーマンは、欧州選手権に向け27日にカイザースラウテルン(Kaiserslautern)で行われたベラルーシとの親善試合では格下を相手に2失点を喫して批判を浴びており、試合ではボールの軌道に問題があったことを認めている。

 アーセナルでは出場機会が限られながらも、ドイツ代表ではヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督から信頼を得ているレーマンは「前半のキャッチングの際にボールが少し浮いた。これからボールの新たな癖を見つけられることを願っている。距離のあるシュートに対する練習をしなければならない」と語っている。

 また、オランダ代表の守護神エドウィン・ファン・デル・サール(Edwin Van Der Sar)も、公式球がゴールキーパーの仕事を助けることはないとして不満を口にしている。

 今大会の公式球「ユーロパス(Europass)」は、アディダス(adidas)が提供している。(c)AFP