【3月11日 AFP】MLSカンザスシティ・ウィザーズ(Kansas City Wizards)は現地10日、2008シーズンの戦力として元アルゼンチン代表のクラウディオ・ロペス(Claudio Lopez)と正式契約を交わした。

 現在33歳のクラウディオ・ロペスは、アルゼンチン代表として58試合に出場し10得点を記録し、1998年W杯フランス大会と2002年W杯日韓大会に出場している。

 イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)をはじめスペイン・リーガエスパニョーラ1部のバレンシア(Valencia)、メキシコ・プリメーラディビションのクラブ・アメリカ(Club America)、アルゼンチンリーグ1部のラシン・クラブ(Racing Club)やエストゥディアンテス(Estudiantes)でプレーした経歴を持つクラウディオ・ロペスは、11シーズンに亘る海外リーグでのプレーを経て、2007年にラシンで母国アルゼンチンリーグに復帰を果たしている。

 カンザスシティ・ウィザーズのテクニカルディレクターを務めるピーター・バーンズ(Peter Vermes)氏は「彼はピッチでは攻撃志向の強いチームにフィットし、マーケティングの観点からも有益な選手だ。彼の経験はチームメイトにとって非常に貴重なものになる」と語っている。

 MLSはサラリーキャップ制度を導入しているが、クラウディオ・ロペスはロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)のデビッド・ベッカム(David Beckham)らと同様に年俸の上限オーバーが認められ、総年俸制限の対象外となる6人目の「特別指名選手」となった。

 また、カート・オナルフォ(Curt Onalfo)監督は「彼は実績十分なストライカーであり、その敏捷性や経験や抜け目のなさは彼自身に大きな成功をもたらすだろう」と、同選手の活躍に期待を寄せている。(c)AFP