【12月15日 AFP】07クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2007)。13日に行われた準決勝で浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds、日本)を降し決勝進出を決めたACミラン(AC Milan、イタリア)は、16日に行なわれる南米代表のボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors、アルゼンチン)との決勝を勝利し、“困難で難しい冒険”の07クラブW杯を優勝で終えたいと明かした。

 「我々が冒険を始めたとき、決勝まで駒を進めるとは思っていなかった」と15日の取材に対し明かしたACミランのカルロ・アンチェロッティ監督(Carlo Ancelotti)だが、「しかし、明日(ボカ・ジュニアーズとの決勝戦を)勝つことが出来たならば、満足感に満ちて大会を終えることが出来る」と答えた。

 ACミランとボカ・ジュニアーズは、クラブW杯の前身であるインターコンチネンタル・カップ(トヨタカップ)時から数え、それぞれ通算3度の優勝経験を持ち、16日の決勝を制したチームが4度目の栄冠に輝く。また、ミランにとっては2003年に行われたトヨタカップでボカ・ジュニアーズに延長の末PKで敗れるという苦い経験がある。

 アンチェロッティ監督は、ボカ・ジュニアーズを“より経験がある”、2003年に対戦したときのチームよりも若い選手がおり、強いチームであると評しながらも、我々は、我々が持つポテンシャルを全て使い、ゴールでエキサイティングな試合を示す。たとえ延長戦やPK戦に突入したとしても、我々には自信がある」と語る。

 また、「不思議な感じだ。1989年のインターコンチネンタル・カップ(トヨタカップ)では私はACミランの選手として出場した。今回はそのときの大会とは違う、我々は決勝を迎えるまでに数試合あり、我々が優勝した大会のときよりも緊張している。私は我々のモチベーションがより高いと感じている」とアンチェロッティ監督は心境を明かした。(c)AFP