【11月10日 AFP】MLS、イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)が所属するロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)の監督に就任した元オランダ代表のルート・フリット(Ruud Gullit)新監督は9日、ギャラクシーの本拠地ホーム・デポ・センター・スタジアム(Home Depot Center stadium)で就任会見を行った。

 2007シーズン途中にベッカムが加入したギャラクシーだが、同選手は足首と膝の怪我に苦しみ、チームも通算成績9勝14敗7引き分けに終わり、2年連続でプレーオフ進出を逃した。

 7月にスペイン・リーガエスパニョーラのレアル・マドリード(Real Madrid)から莫大な移籍金で加入したベッカムと共に、ギャラクシーを世界中から注目を集めるチームに変えるという使命を託されたフリット新監督には大きなプレッシャーが圧し掛かるだろう。

 会見でフリット新監督は「私は常にやりがいのある挑戦を望んできました。そしてギャラクシーで監督を務める機会を得ました。今の私のキャリアにおいてギャラクシーの監督就任は心躍る機会だと思っています。国内ではサッカーの人気が高まりMLSは目覚しい進歩を遂げている。私もチームに栄光をもたらし、米国内はもちろん世界中でMLSの注目度が高まるようにその中心的役割を担いたい」と意気込みを語った。

 フリット新監督は現役時代にオランダ・エールディビジのフェイエノールト(Feyenoord)を始めPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)やイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)やサンプドリア(Sampdoria)やイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)などで活躍し、ワールドサッカー誌選定年間最優秀選手賞を二度受賞し、1997年には欧州年間最優秀選手(バロンドール)を獲得している。

 フリット新監督は1998年当時、英国放送協会(BBC)のコメンテーターとして欧州チャンピオンズカップの試合中に「セクシーフットボール」という言葉を創り出した。ギャラクシーもベッカムを獲得し目指すのはセクシーフットボールである。

 チームのアレクシー・ララス(Alexi Lalas)会長兼ゼネラルマネージャーは、「我々は強い個性を持った人物を望んでいた。自信があってリーダーシップを持っている人物。フリット新監督はまさにそれに当てはまる人物だと我々は考えている」と語り、フリット新監督に期待を寄せた。

 また同会見ではギャラクシーに所属していたコビ・ジョーンズ(Cobi Jones)氏のアシスタントコーチへの就任も発表された。(c)AFP