【10月30日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は29日、チューリヒ(Zurich)で理事会を開き、各大陸ごとにW杯を開催していく持ち回り制度の撤廃を発表した。この決定によりイングランドの2018年大会招致への道が開けてきた。

 理事会の発表では、各大陸から複数の国が立候補できるかどうかなども含め様々な可能性を検討していく考えが明かされた。現行の方式では2010年のW杯は南アフリカで開催され、2014年には南米大陸で開催される。もしもこの方式が継続されれば2018年は北中米カリブ海地区で開催される予定だった。

 国際サッカー連盟のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は、2014年の開催国にブラジルの一か国だけが立候補していることに懸念を示し、前週には「私の考えは、市場を開放し、直前に開催した大陸の連盟を除く全ての国がW杯を開催できるようにすることです。つまり南米大陸からは2018年の開催国に立候補することはできないということです」と発言し、持ち回り制度の変更を示唆していた。(c)AFP