【9月9日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)予選・グループB、イタリアvsフランス。試合は0-0の引き分けに終わった。フランスは8試合を終えて通算成績を6勝1敗1分けとし勝ち点を19に伸ばしグループ首位を維持し、またイタリアは通算成績を5勝21敗2分けの勝ち点17で3位に順位を落とした。

フランスのレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督は、欧州サッカー連盟(UEFA)から1試合のベンチ入り禁止処分を受けスタンドからの観戦を余儀なくされたが、怪我のウィリー・サニョル(Willy Sagnol)に代わり先発出場が予想されていたオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のフランソワ・クレルク(Francois Clerc)ではなく、ラサナ・ディアッラ(Lassana Diarra)を起用する采配を見せた。

 06サッカーW杯の決勝戦以来、2度目となったイタリアとの激しい戦いをスコアレスドローで終えたフランスは、グループ首位の座を守った。フランスのツートップの一角を担ったニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)は、試合開始直後はフランスがゲームを支配したこともあり活躍を見せたが、両チーム通じて最初のチャンスはイタリアにあった。イタリアはマウロ・カモラネージ(Mauro Camoranesi)からボールを受けアレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)がシュートを見せたがフランスのGKミカエル・ランドロー(Mickael Landreau)にキャッチされ得点を奪うことができず。また、続く前半34分にもフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)がペナルティエリア左側からシュートを放つも今度はバーに嫌われてしまった。

 一方のフランスは、前半にフローラン・マルーダ(Florent Malouda)とフランク・リベリ(Franck Ribery)がシュートを放つもゴールに繋がらず、また後半7分にはアンリからのパスを受けたアネルカがブッフォンと一対一となり得点を奪う絶好のチャンスを得たが得点を奪えなかった。

 試合を終えたイタリアのロベルト・ドナドニ監督(Roberto Donadoni)は「チャンスを逃したわけではない。フランスはグループ首位だが、我々を困らせるようなことは無く、脅威は感じなかった」と語り、試合結果に不満を抱いていないようだ。

 フランスはスコットランドをホームに向かえ現地12日に対戦するが、イタリア戦でファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)に対しファウルを犯した際にイエローカードを受けたティエリ・アンリ(Thierry Henry)が出場停止のため欠場する。またイタリアは12日にウクライナに乗り込むが前半に警告を受けたジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)が出場停止となる。(c)AFP