【9月6日 AFP】サッカー、欧州選手権2008(Euro 2008)予選・グループD。7試合を終えて6勝1分けでグループ首位に立つドイツ代表のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)は5日、中盤のキーマンに指名された8日に控えるアウェーでのウェールズ戦で攻撃陣を牽引することに自信を覗かせた。

 ミヒャエル・バラック(Michael Ballack)とトルステン・フリンクス(Torsten Frings)を故障で欠き、ベルント・シュナイダー(Bernd Schneider)が出場停止のドイツ代表は、中盤に経験豊富な選手を欠くことからヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は23歳にして既に代表で十分な実績を誇るシュバインシュタイガーに中盤の中心的な役割を課すことを明らかにしている。

 ドイツはグループ2位のチェコに勝ち点5差をつけ本大会出場の最右翼と見られているが、レーブ監督は「シュバイニー」の愛称で呼ばれるシュバインシュタイガーを、慣れ親しんだ左サイドではなく中央で起用する考えを明言している。

 ウェールズ戦に向け調整を行うケルン(Cologne)で開催された記者会見に銀色に染めた髪で登場したシュバインシュタイガーは、「いつもは左サイドでプレーしているのでポジションを変えることは未知の領域だが、新たなチャレンジを楽しみにしているよ」と語り、レーブ監督の期待に応える姿勢を見せている。

 レーブ監督は、「選手の離脱によりシュバインシュタイガーは中盤のセンターで重要な働きをすることになる。攻撃を牽引し中盤をコントロールする役割だ」と語り、ドイツで最も将来を嘱望されている若手であるシュバインシュタイガーへの期待を隠そうとしていない。

 ドイツ代表として43試合に出場して13得点を記録しているシュバインシュタイガーは、60試合のミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)、50試合のアルネ・フリードリヒ(Arne Friedrich)、47試合のイェンス・レーマン(Jens Lehmann)に次ぐキャップ数をもっており、レーブ監督は「彼はチームで最も経験豊富な選手の一人であり、私が何を期待しているかは既に伝えてある」と語っている。

 ドイツは2002年にロバート・アーンショウ(Robert Earnshaw)に代表デビュー戦でゴールを決められてウェールズに0-1で敗れており、レーブ監督は警戒を怠っていない。

 4-4-2の布陣を敷くことが予想されているレーブ監督は、8月22日に敵地ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でイングランドを2-1で降した試合よりもウェールズ戦が厳しい試合になると見込んでおり、「ウェールズはファイタータイプの選手が揃うチームでイングランドより倒すのが難しいだろう。彼らは予想を覆すのに慣れているからね。激しく良い試合になることを楽しみにしているよ」と語っている。(c)AFP