【7月20日 AFP】サッカー、第14回アジアカップ(Asian Cup)、予選グループB首位で準々決勝進出を決めた日本代表のイビチャ・オシム(Ivica Osim)監督は、MF鈴木啓太(Keita Suzuki)と共に翌21日のオーストラリア戦に向けて会見を行った。

 会見でオシム監督は、オーストラリア代表と日本代表の体格差について「日本人選手が屈強な相手と対戦した場合、フィジカル面の違いは大きな問題になる。克服することは簡単にはいかないだろうが、止める方法がないということではない。ただ、オーストラリアはフィジカルだけではなく技術もある選手がいるということだ。ただ、体が大きいだけで悪い態度を振舞うだけだとしたら、その選手はレスラーになった方が良いだろうが、もしレスラーになってもオーストラリア人にはまだ勝てないでしょう」と語り、体格差克服に秘策があることを示唆した。

 前日練習となったこの日、オシム監督はオーストラリアのマーク・ビドゥカ(Mark Viduka)対策に向けて日本の守備を牽引する中澤佑二(Yuji Nakazawa)に直接指導を行った。練習後のインタビューに応じた中澤は、ビドゥカ対策について「明日の試合までは秘密です」と語った。

 06サッカーW杯のグループリーグでオーストラリアと対戦した日本は、6分間で3失点を喫してオーストラリアに1-3で敗れており、その試合で中澤はビドゥカとマッチアップを行った。ビドゥカは、日本戦について「DFの中澤のことは良く覚えている。彼は非常に大きくて強いだけでなく、運動量も非常に多かった。そして、日本チームの伝統として、組織的に優れており早い選手と技術的に高い選手がいるから厳しい戦いになるだろう」と語った。

 日本の主将を務めるGKの川口能活(Yoshikatsu Kawaguchi)は、ビドゥカについて「彼はボールをキープすることが出来て得点感覚も優れた選手だと感じている。私たちはできるだけ彼を日本のゴールから遠ざけてプレーさせることが大事です」と語り、警戒感を示した。(c)AFP/Shigemi Sato