写真は、マンチェスター・ユナイテッドの選手たちの到着を空港で待ちわびる香港のファン(2005年7月22日撮影)。
【クアラルンプール/マレーシア 8日 AFP】マレーシアサッカー協会(Football Association of Malaysia:FAM)は、アジアサッカー連盟(Asian Football Confederation)からの要請を受け、7月に開催されるアジアカップ(Asian Cup)と日程が重複することを理由にアジアツアーで同国を訪れるイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との親善試合を中止する処置を下したと発表した。
この決定は4季ぶりのプレミアリーグ優勝を果たした同クラブに対して敬意を見せるべきだとした国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター会長(Joseph Sepp Blatter)の発言に起因するもので、同会長はイングランドサッカー協会(Football Association、FA)を介してマンチェスター・ユナイテッドに日程を変更するように要請したとしている。
ブラッター会長はマレーシアで行われたAFCの総会で「サッカーを愛する人間にも都合の良い時間がある。国際サッカー連盟の会長としては、連帯感を求めたい。もしビッグクラブがこのようなツアーをアジアカップ期間中に予定しているなら、最低限の配慮を願いたい」と語った。
また、マレーシア側に要請を出したAFCのムハメド・ビン・ハマム(Mohammed bin Hammam)会長は、もしFAMがアジアカップ期間中の7月27日にマンチェスター・ユナイテッドの試合を許可すれば懲戒処分も辞さないとし、世界中にサポーターのいるプレミアリーグの強豪クラブが行う試合がアジアカップの存在を霞ませてしまうことを危惧している。
要請を受けたFAMの副会長を務める同国のテングー・アブデュラー(Tengku Abdullah)王子は、マレーシア以外のアジア諸国も回る予定のマンチェスター・ユナイテッド対し、「アジアカップ期間中のマレーシア入国は認めない。クラブにはスケジュールの再調整が必要になるだろう。(マンチェスター・ユナイテッドの)ファンには残念かもしれないが、アジアサッカーの為にはアジアカップ開催が優先事項。ビン・ハマム会長の考えを我々も支持すべきだ」と語った。
しかし、FAMのイブラヒム・サード(Ibrahim Saad)書記長は、「マレーシア人の一人としては驚きを隠せない。国民が、マレーシア独立50周年の祝賀行事をどのような形で我々に望んでいたかという観点からは外れている」とし、マンチェスター・ユナイテッドの試合が、同国のイギリス植民地支配からの独立を祝う式典の一部であった事に言及している。
マンチェスター・ユナイテッドは、7月17日に予定される昨季のJリーグ王者・浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)との対戦を皮切りに、FCソウル(FC Seoul)、深セン(Shenzhen)らと対戦し、マレーシアで予定されていた試合はマンチェスター・ユナイテッドの主要スポンサーである格安航空会社のエア・アジア(AirAsia)のプロモーションの一環だった。
写真は、マンチェスター・ユナイテッドの選手を歓迎するバンコクのファン(2001年7月27日撮影)。
(c)AFP/Pornchai KITTIWONGSAKUL

