写真は12日、レアル・マドリードの練習に参加するベッカム選手。(c)AFP/PIERRE-PHILIPPE MARCOU
【ロンドン/英国 14日 AFP】元イングランド代表主将のMFデービッド・ベッカム(David Beckham)選手(31)の移籍が、ドメイン名の争奪戦に火をつけた。業界関係者が13日明らかにした。
スペインの強豪レアル・マドリード(Real Madrid)との契約が2006年6月に切れ、ベッカムがロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)への移籍を表明して数分後、不正目的でドメイン名を取得するサイバー・スクワッター(cyber-squatter)らがドメイン名の青田買いに動き出した。
価格高騰が予想されるドメイン名を安価で先買いし、後々法人や個人に売りつけて差額を稼ぐのが、サイバー・スクワッターと呼ばれる人々の手口。世界で最も市場価値の高いスポーツ選手の1人に数えられるベッカムは、5年間で2億4800万ドルという巨額契約を結んだのを切っ掛けに動きが活発化した。
ドメイン名の知的所有権専門サービスを提供するNetNamesによると、移籍発表から90分以内にwww.lagalaxy.co.uk、 www.lagalaxy.info、www.lagalaxy.orgといったドメイン名がイングランド南部のサイバー・スクワッターらに買い占められたという。米国でもwww.davidbeckhamgalaxy.com、www.beckhamgalaxy.com、www.beckhamgalaxy.infoといったドメイン名が瞬時に登録された。
■ 素早い動きに関係者も驚きを隠せない
NetNamesのJonathan Robinson最高経営責任者(CEO)は「いままでこれほど素早いサイバー・スクワッターの動きは見たことがない」と語る。「ベッカムは世界的な主要銘柄だけに、多くの人が狙っていた」
同氏によるとベッカムの移籍発表当日は、「まるでハロッズ(Harrods)のバーゲン初日並みの大混乱だ。ベッカムとロサンゼルス・ギャラクシーの名前を組み合わせたあらゆるドメイン名の争奪戦だった」という。
Robinson氏は著名人のドメイン名はすぐに狙われるため、必要になる前にあらかじめ確保しなければならないと警告する。「ドメインは、最初に取得するのは簡単だが、サイバー・スクワッターから買い取るのは言われているほど簡単なことではない」
「こういったサイバー・スクワッターによる被害状況は表に出てこないが、人気の非公式サイトのおかげで閲覧者がライバルブランドに流れているのを知った時、ベッカムのスポンサーがどんな反応をするかを考えれば大体想像がつく」(Robinson氏)
米国では、ベッカム移籍によるメジャーリーグ・サッカー(MLS)の人気上昇が期待されている。
写真は12日、レアル・マドリードの練習に参加するベッカム選手。(c)AFP/PIERRE-PHILIPPE MARCOU