写真は優勝トロフィーを高々と掲げる主将ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro、中央)と喜びを爆発させるイタリア代表の選手(2006年7月9日撮影)。(c)AFP/PASCAL PAVANI
【ローマ/イタリア 28日 AFP】イタリアの通算4度目の優勝で幕を閉じた06サッカーW杯ではあったが、彼らの優勝への道のりは決して平坦なものではなかった。
W杯開幕前の05-06シーズンオフに突如沸き起こった八百長スキャンダルに巻き込まれた13人の代表選手は、所属クラブが2部(セリエB)降格の危機にさらされる中で大会の開幕を迎え、チームを指揮していたマルチェロ・リッピ監督(Marcello Lippi)は、八百長疑惑の中心人物となったユベントス(Juventus)のルチアーノ・モッジ前GM(Luciano Moggi)との不正なやりとりを録音したテープの流出により、W杯開幕直前に事情聴取を受ける。その後リッピ監督に処分が下る事はなかったが、大会期間中も事ある毎にメディアから厳しく追求を受けるなど、イタリア代表は極度に不安定な環境の中で大会開幕を迎える。
また、大会期間中にはユベントスのチームマネージャーを務めるジャンルカ・ペソット氏(Gianluca Pessotto)が、八百長スキャンダル絡みで自殺未遂で危篤状態に陥り、ユベントスに所属する選手が一時帰国するなどイタリア代表にはピッチの外での苦難が続いた。
このような厳しい環境の中で迎えたグループリーグ初戦のガーナ戦を2-0で勝利したイタリア代表は、続く第2戦の米国戦で1-1のドロー、第3戦のチェコ戦を2-0で快勝し、通算2勝1分けで決勝トーナメント進出を決める。
オーストラリアとの決勝トーナメント1回戦では、後半ロスタイムにファビオ・グロッソ(Fabio Grosso)がペナルティエリア内で倒されて得たPKを途中出場のフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)が決め、苦しみながらも準々決勝進出を決めた。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター会長(Joseph Sepp Blatter)がこの判定を巡って後々に苦言を呈するなど後味の悪さが残る勝利となった。
準々決勝のウクライナ戦をジャンルカ・ザンブロッタ(Gianluca Zambrotta)と2得点を挙げたルカ・トーニ(Luca Toni)の活躍で3-0と快勝したイタリアは、迎えた準決勝で地元ドイツと対戦。延長戦にもつれ込んだこの試合は、ファビオ・グロッソ(Fabio Grosso)と途中出場のアレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)の延長後半終了間際のゴールで2-0と劇的な勝利を収めた。
優勝が懸かったフランスとの決勝戦では、前半7分に今大会を最後に現役引退を表明していたジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)のPKでフランスに先制点を与えるも、12分後にCKからマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)がヘディングシュートでゴールを決め、イタリアが同点に追い着いた。その後、試合は膠着したまま延長戦へ突入し、延長後半5分にはジダンがマテラッツィの胸部へ頭突きをしてレッドカードを受けるという世紀に残る退場劇が起きた。
延長戦でも決着が付かず優勝の行方が委ねられたPK戦では、ダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)が失敗したフランスに対し、イタリアは5人全員がPKを成功させ、24年振り通算4度目の栄冠を勝ち取った。
写真は優勝トロフィーを高々と掲げる主将ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro、中央)と喜びを爆発させるイタリア代表の選手(2006年7月9日撮影)。(c)AFP/PASCAL PAVANI
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