【ローマ/イタリア 11日 AFP】06サッカーW杯で優勝したイタリアのマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)選手は、決勝戦中、フランスのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)選手に頭突きをされた理由を、自らがジダン選手を「侮辱」したためと認めた。伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙が伝えた。
マテラッツィは、試合中のジダンのごう慢さに腹が立ち、侮辱で応酬したと述べた。
ジダン(34)は現地時間9日に行われた06サッカーW杯決勝の延長後半、マテラッツィの胸に頭突きをし、退場処分となった。結果、もつれ込んだPK戦では、期待されたジダンのゴールは見られなかった。
スポルト紙とのインタビューの中でマテラッツィは、「僕はジダンのシャツをつかんだよ、たった数秒だけ。するとジダンがこちらを向いてあざ笑い、僕の頭からつま先までを無礼に眺めて言ったんだ。“本当に俺のシャツが欲しいなら、試合の後にいくらでもくれてやる”ってね。それで僕が侮辱的な言葉を返したのは本当さ」と説明した。ジダンの母親や姉を侮辱する発言をしたのか、という質問に対しては、「言い争いになれば誰もが使い、よく聞くののしり言葉を言っただけ」と答えた。また、「テロリスト呼ばわりなんて絶対にしていない。僕は無知だし、イスラム教のテロリストが何なのかなんて分からない。僕の唯一のテロリストは彼女さ」と、マテラッツィはイタリアへの帰国便の中で隣席に眠る自分の娘を指差した。
「ジダンの母親についても何も言っていない。僕にとって、母親は神聖な存在だから」。伊全国紙コリエラ・デラ・セラ(Corriere della Sera )紙はベルリン・オリンピック・スタジアム(Berlin Olympic Stadium)で行われた決勝に関する記事中、マテラッツィ自身は母親を14歳のときに失っているため、ジダンの母親を侮辱することもありえないだろうと論評している。
ジダンの代理人は10日、突然の頭突きはマテラッツィによる「非常に深刻な」発言が引き金になったと述べている。レアル・マドリード(Real Madrid)のスター選手だったジダンが、引退直前の最後の試合で見せた激昂は、マテラッツィがジダンの姉を「売春婦」と呼んだのが原因、とブラジルのテレビ局「Globo」は伝えている。「Globo」の番組「Fantastico」に出演した読唇(どくしん)法の専門家は、事件前後のビデオを検証し、マテラッツィがジダンの姉を2度にわたって侮辱したと述べた。
同番組は、マテラッツィは2回同じ発言を繰り返した後、最後に「粗野な言葉」をジダンに浴びせていると主張した。ジダンはこの騒動をめぐる発言を控えているが、マテラッツィがアルジェリア出身のジダンに対し、「テロリスト」呼ばわりをしたという報道や、フランスチームでプレーする権利はないとほのめかしたとの報道もある。(C)AFP
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