写真は試合終了後、ピッチに呆然と佇むドイツのバラック(左)とオドンコルを抱き起こそうとするユルゲン・クリンスマン監督(Juergen Klinsmann)。(c)AFP/OLIVER LANG
【ドルトムント/ドイツ 4日 AFP】06サッカーW杯、ドイツ大会22日目、準決勝第1試合、ドイツ対イタリア。2大会連続で決勝進出を狙う地元ドイツ。W杯では未だ勝利したことのないイタリアが相手だが、ドルトムントでは負けなし(13勝1分)というジンクスに勇気を与えられて試合に臨んだ。
ドイツの2トップ、ルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)、とミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)が距離を近く保ち、小さくパスをつなぐが、イタリアのベテランDFファビオ・カンナバーロ (Fabio Cannavaro)、マルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)が巧みにシュートに立ちふさがる。イタリアはボールを奪うとフランチェスコ・トッティ (Francesco Totti) 、を経由してスルーパスを繰り出す。2列目からシモーネ・ペッロッタ (Simone Perrotta)や、両サイドのファビオ・グロッソ(Fabio Grosso)、ジャンルカ・ザンブロッタ(Gianluca Zambrotta)がDFラインの裏をしつこく狙い続ける。
次第に中盤でイタリアが優勢となると、今度はドイツの両サイド、ベルント・シュナイダー(Bernd Schneider)、ティム・ボロウスキー(Tim Borowski)、が押し込んでチャンスを作る。お互いに攻撃的な長所を発揮してはいるのだが、堅い守備に阻まれ得点ならず前半を終える。 しかしペロッタやグロッソが繰り返す長距離の上下動。中盤で自由にさせまいとする素早いプレスの掛け合い。彼らの体力がもつはずがないと思われた後半20分過ぎから、イタリアだけでなくドイツも余力がなくなった。スローなパス回しから精度の落ちたラストパス、シュートに終わり、ゴールからゴールへとボールが往復し続け、90分が終わる。
延長に入ると、イタリアが「ゲルマン魂」を上回るメンタリティを発揮。後半終盤から出場のアルベルト・ジラルディーノ(Alberto Gilardino)のシュートがポストに跳ね返されたのに始まって、延長と同時にピッチに入ったビンチェンツォ・イアクインタ(Vincenzo Iaquinta)が次々と右サイドを破ってチャンスを作る。ドイツも負けじとスーパーサブ、ダビド・オドンコル(David Odonkor)に右サイドからの突破をはからせる。
しかし得点は入らず、このままPK戦突入かと思われた延長後半13分。右からのCKからのこぼれ球が正面にいたアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)の足下に収まり、素早く右へパス。そこへ、延長突入後、オドンコルをケアし沈黙していたグロッソがフリーで待っていた。右足で合わせたシュートは、堅い守備を見せていたGKイェンス・レーマン(Jens Lehmann)の指先を抜け、サイドネットに突き刺さった。さらにカウンターからアレッサンドロ・デルピエロ(Alessandro Del Piero)が2点目。118分間、どうしても動かなかった0-0というスコアが、わずか2分間に一気に2-0と変わり、その間ずっとやまなかった地元の歓声がとうとう止まるときがきた。
写真は試合終了後、ピッチに呆然と佇むドイツのバラック(左)とオドンコルを抱き起こそうとするユルゲン・クリンスマン監督(Juergen Klinsmann)。(c)AFP/OLIVER LANG
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