【3月27日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は26日、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督の退任を発表した。

 09-10シーズンに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を含む3冠を達成したインテルだが、最近リーグ戦10試合で1勝に終わるなど成績不振に陥っており、現在は12-13シーズンの欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得が難しくなっている。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)、スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)を率いた実績を持つラニエリ氏の後任には、ユースチームで指揮を執るアンドレア・ストラマッチョーニ(Andrea Stramaccioni)氏が就任する。

 リーグ戦過去10試合で7得点しか記録していないインテルは、欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得圏内に勝ち点10差の8位に低迷しており、シーズン終了までラニエリ氏に続投させる意向を示していたマッシモ・モラッティ(Massimo Moratti)会長だったが、25日に行われた第29節のユベントス(Juventus)戦に0-2で敗れたことを受け、決断を下した。

 ラニエリ氏はユベントス、ASローマ(AS Roma)、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を率いた経歴を持っていたのに対し、ストラマッチョーニ新監督は初めてトップチームの指揮を執ることになり、モラッティ会長にとっては大きな賭けとなる。

 26日朝にイタリアメディアの取材を受けたストラマッチョーニ新監督は、「モラッティ会長から連絡があれば、私はいつでも応える。しかし連絡はきていない」と語っていた。

 11-12シーズン開幕スタートに失敗したジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)氏の後任としてインテルの指揮官に就任したラニエリ氏は、一時はチームをリーグ戦7連勝に導いたものの、最近2か月間ではイタリア杯2011-12(Italian Cup 2011-12)と欧州チャンピオンズリーグで敗退していた。(c)AFP/Barnaby Chesterman