【9月6日 AFP】イタリア・セリエAの新シーズンが、イタリアサッカー選手協会(Associazione Italiana CalciatoriAIC)とリーグを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)の労使協定交渉の和解が成立したことを受け、9日に開幕することが決まった。

 両者が今シーズン終了までの和解に達したことで、8月末に予定されていたリーグ開幕を迎えることが決まり、9日の11-12シーズンの第2節分、ACミラン(AC Milan)対ラツィオ(SS Lazio)戦で新シーズンの火蓋が切られることとなった。

 選手会側とリーグ側が争う2つの焦点は、開幕を迎えるための暫定合意によって決着を見た。選手会側は、リーグ側が要求する連帯税の支払いと戦力外の選手がチーム練習に参加できない状況に反発し、ストライキに踏み切っていたが、今回の和解の中で選手側は税金の支払いに同意している。

 リーグ側のマウリッツィオ・ベレッタ(Maurizio Beretta)会長は伊ANSA通信に対し「クラブ側の要求の多くが通ったので、難しい交渉を行った甲斐があった」と語っている。

 一方、選手会のダミアノ・トンマージ(Damiano Tommasi)会長は「今回の交渉で選手たちが示した良識に感謝したいと思う。ベレッタ氏が言ったように、クラブ側が多くを要求を通したのならば、この橋渡しの協定に代わる新たな協定に関して、長い議論をすることはないということだ」とコメントしている。(c)AFP