【6月1日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は31日、ルイジ・デルネリ(Luigi Del Neri)前監督(60)の後任として、元主将のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏(41)と2013年6月までの2年契約を交わした。

 デルネリ前監督は10-11シーズンの終了前に自ら解任されたことを明らかにしていたが、ユベントスはコンテ氏との契約を前に同前監督の退任を公式に発表した。

 08-09シーズンにバリ(AS Bari)、そして10-11シーズンにはシエナ(AC Siena)を共にセリエA昇格に導いたコンテ新監督は、2シーズン連続で国内リーグ7位で欧州カップ戦の出場権を逃した混乱の最中、ユベントスの指揮を執る。

 しかしながら、新監督はユベントスに全面的な改革は必要ないと考えている。

「残念なシーズンとなったが、基礎はしっかりしている。選手たちの償いたいという気持ちに期待しているんだ。昨年の投資によってしっかりとした基礎がある。私はとても落ち着いてるよ、一からやり直す必要は全くもってない。必要なのはいくつかの点を調整し、大いなるモチベーションを与えることだ。7年ぶりに我が家へ帰ってきたようなものだ。常に夢見ていたことだったし、指導者としてのキャリアを歩み始めた時から心に決めていた。始まるのが待ちきれないよ」

 1990年代から2000年代初頭にかけてのユベントス黄金期に不可欠な存在だったコンテ氏は、ユベントスで通算296試合に出場、スクデット(リーグタイトル)を5度獲得し、1995-96シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制覇した。また、イタリア代表では20キャップを誇り、共にチームが決勝へ駒を進めた94年W杯と2000年の欧州選手権(UEFA Euro 2000)で代表メンバーに登録されている。(c)AFP/Barnaby Chesterman