【5月19日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)のミッドフィルダー(MF)アンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)が、10シーズン在籍したミランから退団する意向を発表した。

 クラブの練習施設ミラネッロ(Milanello)でインタビューに答えたピルロは「さよならを言うために今日はここに来た。忘れられない10年間を過ごしたクラブとファンの愛情に感謝したい。まだユベントス(Juventus)とは話をしていないし、ACミランともオファーの話はしていない。退団は既に僕の気持ちの中で決まっている。合意の上の決定だ」と語り、クラブと合意の上での退団を決定したものの、次の所属先が未定であることを明かした。

 19日に32歳の誕生日を迎えるピルロは、ブレシア(Brescia Calcio)でキャリアをスタートさせ、1998年にはインテル(Inter Milan)に加入したものの、レンタル移籍によりレッジーナ(Reggina Calcio)やブレシアでプレーするなど不遇をかこったが、2001年にACミランに移籍した。

 ピルロはACミランで2度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇、セリエAでは優勝を2回、またイタリア代表としては06サッカーW杯で優勝を経験している。

 一方、フォワード(FW)のフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)は18日、11-12シーズン終了までの1年契約を新たに結んだ。

 膝十字靱帯の負傷により10-11シーズンをほぼ棒に振ったインザーギもまた、2001年にユベントスからACミランに移籍加入しており、ピルロと同じくクラブでの成功を手にし、イタリア代表としてW杯で優勝を経験している。
  
 ACミランは同日、アレッサンドロ・ネスタ(Alessandro Nesta)とも1年契約を更新した。チアゴ・シウバ(Thiago Silva)、マルク・ファン・ボメル(Mark Van Bommel)らも既にACミランとの契約を来季末まで延長している。(c)AFP