【3月15日 AFP】(写真追加、記事更新)イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するイングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)がアキレス腱(けん)を断裂したため、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に出場できない可能性があることが分かった。伊衛星放送スカイ・イタリア(Sky Italia)が14日、報じた。

 ベッカムは、同日に行われたキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)とのリーグ戦で負傷した。試合はACミランが1-0で勝利し、ACミランは首位インテル(Inter Milan)に勝ち点1差に迫っている。

 ACミランは公式サイトで「アキレス腱断裂が疑いがある」と声明を発表している。

 同クラブのアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長は、ベッカムが「おそらく5から6か月間」離脱すると明かし、「彼は苦しんでいた。ドレッシングルームでわたしは彼を抱きしめ、望むのであれば来年(2011年)もわれわれの下にいればいいと伝えた」と語っている。

 また、レオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)監督は「デビッドの負傷はわれわれにとって痛手だ。今夜は重要な勝利を手にしたが、けがのことであまり喜べない。大きなけがだ。どれだけ深刻なのかを判断できるようにする必要がある。デビッドは何が起こったかを直感的に感じていた」とコメントしている。

 6月11日に開幕する南アフリカ大会で4度目のW杯出場を熱望するベッカムは、キエーボ戦の終盤に左足首を負傷し、足を引きずってピッチを離れ、痛みに顔をゆがめ涙を流しながら担架で運ばれた。

 ベッカムは15日にフィンランドで手術を受けるものと見られている。

 また、同試合で後半ロスタイムに決勝点を決めたクラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)は、ベッカムに心から同情を示し、「デビッドはとても不運だ。起きたときは大したことではないように見えたが、最後は十分ひどいけがだと分かった」と話している。(c)AFP