【6月3日 AFP】(記事更新)スペインのラジオ局カデナ・セル(Cadena Ser)は2日、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するカカ(Kaka)が6500万ユーロ(約88億9000万円)でスペイン1部レアル・マドリード(Real Madrid)への移籍に合意したと報じた。

 同局は、レアル・マドーリードのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)新会長がミランのアドリアーノ・ ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長とカカの父親で代理人であるボスコ・レイテ(Bosco Leite)氏と契約書に調印したとしている。また、契約は5年で年俸は900万ユーロ(12億3000万円)とも伝えられている。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)南米予選のウルグアイ戦を控え、カカはブラジル代表に合流していた。

 ミランのオーナーを務めるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相は、カデナ・セルが移籍合意を報じる前に「彼ら(レアル・マドリード)は多額のオファーを提示しているので、カカをミランにつなぎとどめられるか分からない」と語り、カカの退団を示唆していた。

 カカは同日、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙に対し、「この件を話すのは最後にしたい。本当に最後だ。ミランを離れたくない。数百万人のミランファンに僕は決断を下したことをお伝えする。これまで残りたいと言ってきた。どうかそっとしておいて欲しい。ミランで勝ち続けたい。これでこの件は終わり」と語り、ミランを離れる意思がないことを明かしていた。(c)AFP