【7月26日 AFP】イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)に所属するフィリップ・メクセス(Philippe Mexes)の2歳になる娘を乗せた車が盗難されたが、すでに車は発見され娘の無事も確認されている。

 警察によると犯人は僅か15分で車を乗り捨て、メクセスの娘エヴァ(Eva)ちゃんは車の中で発見されたとしている。

 イタリア警察はメクセスが盗難のあった24日夜は現場にいたと主張しているが、メクセスは代理人を通して警察の発表を否定している。

 メクセスの代理人によると「木曜の夜フィリップ・メクセスはトリゴリア(Trigoria)にあるローマの練習場にいた」と語り、メクセスの妻カーラ(Carla)さんがエヴァ(Eva)ちゃんと4歳の息子エンツォ(Enzo)くんを連れていたと主張している。

 代理人は「彼女が息子を家に中に連れて行った時に2人の男が後ろから来て鍵を盗んだ。彼女は娘がまだ中にいる車が現場を去るのを目撃した」としており、ローマのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督の発言もメクセスの代理人の見解を裏打ちしている。

 スパレッティ監督は「午前零時15分前にチームマネージャーが来て何が起こったのかを説明し、メクセスは家に向かった。その後で私はメクセスを追って彼の家に向かった。彼は落ち着いていて娘を抱いていた。彼の妻は友人とディナーに行っていた。犯人は彼女が車から子供を降ろした時に鍵を盗み車で立ち去った。無事解決して神に感謝している。悲劇にだってなり得たんだからね」と語っている。

 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は25日の朝、メクセスとカーラさんは自宅に戻った際に武装した男性2人と遭遇したとウェブサイト上で伝えている。

 フランス代表歴のあるセンターバックのメクセスは、2004年にフランス・リーグ1のオセール(AJ Auxerre)からローマに移籍し、現在ではチームの主力となっている。(c)AFP