【4月12日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は現地11日、獲得が噂されているロナウジーニョ(Ronaldinho)とアンドリー・シェフチェンコ(Andriy Shevchenko)が、2008-09シーズンからサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)でプレーすることを望んでいることを認めた。

 2007-08シーズンのミランは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)では決勝トーナメント1回戦で敗退し、リーグ戦では第32節を終えて5位に低迷している。

 多くの評論家は高齢化が進んだチームの刷新を呼び掛けており、ロナウジーニョとシェフチェンコは常々そのターゲットとして名前が挙げられていた。

 アンチェロッティ監督はこれらの噂を否定せず、ロナウジーニョがミランに来た場合は不評を買っている同選手のサッカー以外の活動が問題になることはないとまで言及している。

 アンチェロッティ監督は「(ロナウジーニョの不評について)直接知っている訳ではないのでコメントできない。状況はロナウド(Ronaldo)のケースと似ている。ロナウドはいつもピッチに立っている訳ではないと叩かれているが、本当のロナウドは偉大なプロフェッショナルであり、彼と私の間に問題は一度もなかった。私はこれまでに選手との間でこの手の問題を抱えたことはない」と語っている。

 またアンチェロッティ監督は、2006-07シーズンに3000万ポンド(当時約63億円)でミランからイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に移籍し、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)会長が熱望しているとされるシェフチェンコの復帰に反対しているとの噂も否定している。

 アンチェロッティ監督は「シェフチェンコと話をしたが、彼はミランに帰って来たいと言っていた。私がシェフチェンコ獲得を望んでいないというのは間違いで、プレースタイルがアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)と似ているとコメントしたに過ぎず、彼らは問題なく共存できるだろう」と語っている。(c)AFP